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 ハードルは低くなっている。
  今、踏み出すとき

 ~第79回、府高定期大会を開催しました~

2024年5月25日、京都府立京教組定期大会を教文センターで開催しました。

 討論では17人が発言、さまざまな現場の様子、組合員のとりくみなどを、生き生きとつたえてました。 討論のまとめは荒瀬副書記長が行い、運動総括・方針・決算・予算の採決は満場一致での採決となりました。

 昼食休憩時間は、自由参加の年代別6グループでの要求交流会を行いました。

 

 発言の多くは、今取り組んでいる活動、現場での悩みやよろこび、学んだことなどが、生き生きとしたことばで次々と語られました。

若い人の発言、勇気ある告発をされた方の発言、職場で教育実践や職場の声を聞くといった分会活動に取り組んでおられるベテランの発言など、明るい気持ちにさせていただきました。
 組合へのハードルは確かに低くなっているとは思いますが、最後の一歩を踏み出してもらうには、こちらが二歩も三歩も踏み出さねばとおもっています。参加してよかったです。ありがとうございました。」

といった感想も見られました。 

 伝統的な「大会作法」も変わりました。大会の終わりを、あいみょんの「ハルノヒ」で終えたことも、組合で着実に世代交代がすすんでいることを示しました。

 以下、「発言のまとめ」をもとに、大会の成果を整理しました。

① 現場の実態がリアルに語られました。

 ひとつは働く実態についてです。いくつかの学校での教職員未配置、長時間過密の労働条件、多忙化、管理職などによるハラスメント、上意下達の学校運営、「自分のたちのことは自分たちでやってください」という自己責任をもとめるような空気がつくられ職場の中の人間関係づくりが困難になっています。

② こうした現場からみて、現在検討されている「給特法の審議まとめ」は、職場の窮状を改善するとは到底いえないものです。

 それどころか、現在の長時間労働を認め、教育現場のブラック化をつづか、教員希望者を減らすものです。教職員不足の解消には到底つながりません。

 大切なことは、教職員が自分の時間を持てる働き方・生き方ができる労働条件をつくることです。

③ 学校で学んでいるこどもたちがさらに多様性・複雑化している様子が語られました。

 日本語を話すことが出来ない外国籍の生徒が多数を占める定時制高校など、支援を必要とする課題をもった生徒が全日制・普通科などにも増えてきており、専門家としての教員がどのように関わっていくか、そのための条件整備を求めていく課題が語られました。

④ こうした課題解決には、政治が密接に関わっていることが語られ、実際のお金の使い方や社会のあり方など、日常から職場や地域で、政治や社会の話をする大切さが語られました。

⑤ しんどい状況が続くなか、現場にはモヤモヤがたまっています。こうしたモヤモヤ、怒りこそ要求のエネルギー源という発言もありました。

 パワハラへの怒りが組合拡大につながり、職場のしんどさや職場の中の諸問題を丁寧に聞き取り語ることの大切さ、たとえば分会新聞を職場の一人一人に直接手渡し声かけをするとりくみが大きな力を生み出しました。 

⑥ 労働組合には、行政や管理職にたいし交渉する権利をもっています。

 モヤモヤや怒りが渦巻く中、少数分会であっても可能なとり組みをすること、一人であっても組合の旗を立てること、現場の声を聞く姿勢を貫く事が、モヤモヤのなかで働いている仲間を励まし、勇気づけています。

⑦私たちは、この大会を「よかったね!」で終わらせたくありません。明日から何かをしたくなりたくなる大会にしたいとおもいまっています。

 是非、本日の大会の成果を、明日からの分会活動などにつなげていきましょう。

 組合員の方は、代議員の発言の要旨と感想を特集ページから見ることが出来ます。
 

アンカー 2
大幅賃上げ実現​へ
京教組・府高年末確定交渉

 府高は京教組とともに、府職連としても交渉をすすめた結果、当局は、人事委員会通りの「改定」実施などを言明しました。

 こうして要求・交渉の結果、久しぶりに大きな賃上げが実現しました。

 また11月20日には、府高独自の年末交渉を行い、
賃金」「定時制における外国人生徒への支援体制の充実」「事務職員等の時間外勤務手当完全支給」「長時間過密労働是正」「障害のある教職員・関係者への支援」「寄宿舎の要求」「支援学校などにおける未配置問題」

などをテーマに、現場からのナマの声を府教委側に交渉されました。

 冒頭、近江委員長は以上のように述べました、

 職場状況は大変厳しい。子どもの不登校、登校拒否もさらに増加している。教職員では長時間過密労働や未配置がつづき、青年教職員の退職が増えている。教職員の生活では物価高騰に賃金が追いついていない。現場からの声をよく聞き、励ましとなる回答をいただきたい。 

色々な人との「つながり」が大事
11/25評議員会報告


11月25日開催された評議員会で、4人の青年組合員から話を聞きました。そのなかでは

昼休みやHRでは生徒とたわいもない会話をしている。人間関係ができると、生徒の方から『実はこうだ、家はこうだ』と言ってくる」

クラス担任にかかわって子どもの話や授業づくりについてじっくりと話しあったり、共有できることが、多くほっとしている」

「規模は小さくても組合活動を続けていくこと、ゆるくつながれることも大切」「近畿、全国の人とつながることが大事だと思う」等の発言がありました。また後半では
「みんなで、子どもをみていくことが大事だ。先生も忙しく、いろいろな考えもある。諦めずにコツコツと進めていきたい」
「共済活動を通して多くの人とつながりができたことが嬉しかった」

「英語の授業でガザの人のメッセージが入ったものを使ったが、生徒はとても熱心に聞いていを」
といった発言がありました。

あまりにひどい教職員の未配置
​ ~未配置が7人もいる学校も~

掲示板

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教職員のための
賃金権利ファイル

 本年も、教職員のための賃金・権利ファイル(「賃金編」「勤務時間・休暇編」)が作られました。

 教職員が安心して仕事の異専念でき、仕事も家庭生活も大切に出来るための権利や休暇、教育に専念できる賃金について知ることは、きわめて重要です。ぜひこのファイルを生かしてきださい。

教職員のための賃金権利ファイル表紙.jpg

​賃金編についてはパスワードが必要です。

​教職員の権利リーフ
権利リーフ表紙.jpg

今ある権利は、切実な願いやつぶやきを要求にして、みんなに力で実現してきたものです。

​ 仕事も家事も子育て、介護もしながらいきいきと定年まで働き続けるために、要求を出し合い、みんなの力で権利を広げて生きましょう。(リーフ表紙より

勤務時間・超勤改善・有給休暇
 
病気休暇・介護休暇・特別休暇

妊娠出産、育児にかかわる権

 

​ 教職員の未配置は、京都の高校・障害児学校でも確実に広がっています。

 とくに、ある支援学校では、常勤の未配置7人、非常勤での配置2人、非常勤の未配置4人という状態であり(10月現在)、

 総括主事・教務部長、さらには副校長もクラスにはいり、

担任の仕事を援助しています。
 

 こうしたなか、教職員を苦しめるのは先への展望がないことです。

 高校も同様ですが、高い専門性が必要な学校職場での代替未配置問題は本当に根の深い深刻な問題です。
 

 この学校では4月当初から未配置がありました。

この問題を教訓化、正規教職員を増やすことを最優先した人事異動が必要があります。

泣き寝入りと、見て見ぬふりはやめよう。
~ハラスメントを根絶しよう~

 昨年はジャニーズの性被害問題が報道され、子どもと青年の願いを利用した「魂の殺人」と言わました。

 批判覚悟で権力に対し、勇気をふるった皆さんの行動は元自衛隊の五野井里奈さん(24歳)やジャーナりストの伊藤詩織さん(当時、26歳)にも通じます。
 

 泣き寝入りと、見て見ぬふりは残念ながら私たち教職員にも当てはまります。

 

 立ち向かっていくことは今時の言葉で言えば「めんどくさい」ですが、組合運動も同じです。

 元キスマイの飯田さんは

黙認していたことによって、新たな被害者を生んでしまったのではないかと後悔している」

声を上げる人を認め、優しく受け止める社会であってほしい」「自分の子どもが被害に遭っても、つらいことはつらいと言えるようであってほしい」「支えになったのは子ども達にかけられた『パパはヒーローだよ』の言葉だった」

​ と話しています。(『京都府高』14より)

今月の掲示板.jpg

<府高本部への訴え、相談>
・C校…マタハラでもある。

    ベテラン教員と管理職
・D校…管理職2人が指導不足を

    責める。
・E校…中立であるべき管理職が

    一方に肩入れ
・F校…暴言への指導が弱く、

    障害への無理解もあり。
•G校/H校…立場の弱い臨時教職

        員、初任、青年への暴力、暴言

長時間労働解消のため、給特法の改正と教職員の大幅増員を 
​~全国署名にご協力お願いします~

「学校現場はブラック」ということが世間に知られるようになってきました、実際、昨年度では全国で2500人以上が教員未配置となる一方、青年教職員の早期退職が相次ぎ、教員採用試験志願者減も続いています
 この原因の1つに給特法(教員給与等に関する法律)が公立学校教員の残業代支給を適用除外していることがあります。長時間労働を減らすには残業代支給の枠をはめることが不可欠です。

 他方、事務職員等には残業代が支給されもやはり時間外勤務は続いています。職員定数不足のためです。とくに教員では一人当たりの持ち時間数の多さが時間外勤務に直結します。
 これをうけ、政府は給特法「改正」を閣議決定、教職調整額を現行の4%から10%以上への引き上げ、担任手当等の創設するとしています。しかし残業代支給や教職員定数増は触れられておらず、その結果、微々たる賃上げで長時間過密労働が正当化される危惧もあります。
 これをうけ、著名な教育研究者が「教員の長時間勤務に歯止めをかけ,豊かな学校教育を実現するための全国署名」を呼びかけました。みなさんのご協力をお願いします。

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​24年度募集定員・入試要項に対する見解
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後でもう一度お試しください
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