つながって団結すれば大きな力に!
~生きがいの持てる教育現場を~
「2025年の年頭にあたり」
京都府立高教組組合員のみなさん、
新年あけましておめでとうございます。
さらなる発展の年を!
被爆そして終戦80周年となる今年、京都府
立高教組は結成74年を迎えます。
府立高教組の歴史は、多くの先輩方が脈々
と民主教育と平和を築くために団結し行動し
てこられた歴史であり、私たちの誇りでもあ
ります。2025年を、その歴史を継承し、さら
なる発展を遂げられる年にしたいと思ってい
ます。
2024年、新しい未来を展望できる出来事も
昨年は元日に起こった能登を震源とする
地震や、長きにわたる円安による物価高騰
一向に終わりの見えないロシアのウクライ
ナ攻撃やイスラエルによるガザ攻撃など、
暗いニュースが多くありました。
しかし一方で、史上初めて与党過半数
割れとなった総選挙結果や日本原水爆被害
者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞
受賞など、明るい未来を展望できる出来事もありました。
教育崩壊の危機感が募る学校現場
ひるがえって、私たちが日々働いている学校現場はどうでしょうか。
教職員未配置の問題、過去最多を更新し続ける不登校児童・生徒数や「心の病」での病気休職教職員数などが報道されるなど、教育の危機が全国的な問題となっています。府高本部にもこの間様々な相談が寄せられていますが、特にパワハラへの相談が増えており、このままでは学校教育が崩壊してしまうのではという危機感が募る状況です。
生きがいが持てる教育現場を、教育の魅力を
そんな大変な状況にある今だからこそ、私たち教職員組合の存在意義がより鮮明になってきているのではないでしょうか。
先日行われた京都教育センター研究集会の高校問題研究の分科会では「教職に魅力を取り戻すために~生きがいを持てる現場を」をテーマに、議論が交わされました。
教員採用試験の倍率が年々下がり続けている状況、教育実習を経て逆に教職を目指さなくなる学生たちのいる現状がありながらも、目の前の生徒が成長する姿を目の当たりにできることこそが教職員の魅力であることを改めて確認できました。そうした魅力を取り戻すために今こそ組合の力が必要であると改めて認識できる分科会になりました。
府高は今~「つながり」を力に
府高には今、若い先生方が
少なからず隊列に加わってくだ
さっています。分会専門部代表
者会議や評議員会などでは、
そうした若い組合員さん達の
思いを聞かせていただく機会を
意識的に設けるようにしていま
す。組合の未来にとってとても
貴重な意見を聞かせていただけるからです。彼らが異口同音に語ってくれるのは人と人の「つながり」の大切さです。1人1人は微力でも、つながって団結すれば、大きな力になります。
1人の力持ちがどれだけ頑張っても、「持続可能な組合活動」にはなりません。組合員1人1人の力を結集するとともに、全教職員を視野に力を合わせて取り組むことが大切です。私もその先頭に立って奮闘する決意です。今年も1年どうぞよろしくお願いします。
2025年1月1日
京都府立高等学校教職員組合
執行委員長 近 江 裕 之


